第5話 通勤時間
私の工房は家から7メートルくらい離れた所にあり、
歩いて6秒走って2秒くらいの所にある。
すなわち通勤時間はゼロと言ってもいい。私の友人達は口をそろえて
「いいな〜」と言う。しかし良い事ばかりでは無いのである。
昔学生の頃、千葉県の柏市に住んでいてバイトで東京まで
毎朝電車に揺られて通った事がある。朝のラッシュは想像以上で
ウォークマンのスイッチを切り替える事すら至難のワザだった。
バイトの間だけの事だから我慢できたが、忍耐力のない私は
これをずーっと続ける事は不可能だと自覚した。
だから、仕事は通勤ラッシュのない仕事に就こうと思った。
そして現在、確かに通勤時間のない職業に就いているわけだが、
これが良いようで、しかしそれはそれで問題点があるのである。
絵付けの仕事は家の中でやっているが、気がつくと三日間家の外に
出ていないと言う時もある。つまり誰にも会わない訳だから、
服装はだれているし頭はボサボサ、はっきり言ってかっこよくないのである。
おまけに女房とず〜っと一緒である。朝・昼・晩と一緒に食事をしている。
確かに女房と一緒に食事をとれるのは、めちゃくちゃ嬉しい?????が、
やはりそこは人間である。毎日顔を合わせていると喧嘩もする。
外に仕事で出ていれば顔を合わせなくてすむが、ずーっと一緒だと
これが裏目にでる。
かと言って全然外に出ない訳でもないので、たまに電車に乗ったり
なんかするとある種の新鮮な感じを受ける。特に女子高生のスカートの
短さには目のやり場に困ってしまうが、それ以外にも身だしなみを
きちんとした人や良い香水の香りがふわぁ〜とした時などは、
今の自分は「このままでは、いかん!」という気持ちになる。
つまり、通勤時間(人に会う、見られる)がない故に気持ちの
切り替えが無く、ずーっと同じテンションでいる状態に陥りやすいのだ。
誰も見ていないのにおしゃれをするのは至難の技だが、たまにふと鏡を
見て自戒しなければ・・・作品もだれてきてしまう!
だからと言ってもう一度ラッシュアワーの電車に乗る勇気もない。
通勤時間が無いメリットもたくさんあるのも事実ですから・・・
やれやれ、人間ってなんてわがままなんでしょう?!
2000年2月15日
歩いて6秒走って2秒くらいの所にある。
すなわち通勤時間はゼロと言ってもいい。私の友人達は口をそろえて
「いいな〜」と言う。しかし良い事ばかりでは無いのである。
昔学生の頃、千葉県の柏市に住んでいてバイトで東京まで
毎朝電車に揺られて通った事がある。朝のラッシュは想像以上で
ウォークマンのスイッチを切り替える事すら至難のワザだった。
バイトの間だけの事だから我慢できたが、忍耐力のない私は
これをずーっと続ける事は不可能だと自覚した。
だから、仕事は通勤ラッシュのない仕事に就こうと思った。
そして現在、確かに通勤時間のない職業に就いているわけだが、
これが良いようで、しかしそれはそれで問題点があるのである。
絵付けの仕事は家の中でやっているが、気がつくと三日間家の外に
出ていないと言う時もある。つまり誰にも会わない訳だから、
服装はだれているし頭はボサボサ、はっきり言ってかっこよくないのである。
おまけに女房とず〜っと一緒である。朝・昼・晩と一緒に食事をしている。
確かに女房と一緒に食事をとれるのは、めちゃくちゃ嬉しい?????が、
やはりそこは人間である。毎日顔を合わせていると喧嘩もする。
外に仕事で出ていれば顔を合わせなくてすむが、ずーっと一緒だと
これが裏目にでる。
かと言って全然外に出ない訳でもないので、たまに電車に乗ったり
なんかするとある種の新鮮な感じを受ける。特に女子高生のスカートの
短さには目のやり場に困ってしまうが、それ以外にも身だしなみを
きちんとした人や良い香水の香りがふわぁ〜とした時などは、
今の自分は「このままでは、いかん!」という気持ちになる。
つまり、通勤時間(人に会う、見られる)がない故に気持ちの
切り替えが無く、ずーっと同じテンションでいる状態に陥りやすいのだ。
誰も見ていないのにおしゃれをするのは至難の技だが、たまにふと鏡を
見て自戒しなければ・・・作品もだれてきてしまう!
だからと言ってもう一度ラッシュアワーの電車に乗る勇気もない。
通勤時間が無いメリットもたくさんあるのも事実ですから・・・
やれやれ、人間ってなんてわがままなんでしょう?!
2000年2月15日
| 1/1 pages |
- Categories
-
- 第1話 陶芸家という職業 (1)
- 第2話 使えない茶碗? (1)
- 第3話 公募展 (1)
- 第4話 失敗作 (1)
- 第5話 通勤時間 (1)
- 第6話 誰だったかな? (1)
- 第7話 二重人格 (1)
- 第8話 定収入 (1)
- 第9話 先生! (1)
- 第10話 審査 (1)
- 第11話 畑ちがい (1)
- 第12話 萬古焼 (1)
- 第13話 焼成 (1)
- 第14話 画廊めぐり (1)
- 第15話 オリジナリティー (1)
- 第16話 プラス志向 (1)
- 第17話 飯碗の悲劇 (1)
- 第18話 陶芸家の一日 (1)
- 第19話 他人の目 (1)
- 第20話 天気予報 (1)
- 第21話 風貌 (1)
- 第22話 メンテナンス (1)
- 第23話 100円ショップ (1)
- 第24話 チャリティー (1)
- 第25話 有名人 (1)
- 第26話 天職 (1)
- 第27話 陶芸家の女房 (1)
- 第28話 学校では 教えてくれない事 (1)
- 第29話 用途 (1)
- 第30話 陶芸と音楽 (1)
- 第31話 賞金 (1)
- 第32話 また、 やってしまった!!! (1)
- 第33話 発想 (1)
- 第34話 決めセリフ (1)
- 第35話 どこまでが 自分の作品? (1)
- 第36話 岡本太郎 (1)
- 第37話 プロとアマ (1)
- 第38話 UFO (物理の法則) (1)
- 第39話 煙草 (1)
- 第40話 売れ筋 (1)
- 第41話 コーヒーと器 (1)
- 第42話 ネクタイ (1)
- 第43話 陶芸用語 (1)
- 第44話 営業 (1)
- 第45話 陶芸教室 (1)
- 第46話 そういう事 だったのか! (1)
- 第47話 名刺 (1)
- 第48話 土と遊ぶ (1)
- 第49話 わかっていない! (1)
- 第50話 ショッカーな作品 (1)
- 第51話 陶芸家の年賀状 (1)
- 第52話 元総理の職業 (1)
- Links
- Search this site.
- Mobile