第38話 UFO(物理の法則)

  私は昔、UFOや幽霊の存在を信じていた。
遠い宇宙の彼方の高度な文明の星からUFOに乗って地球を訪れても
全く不思議ではないと思っていたし、死んだ人の思いが霊魂となって
空中?に浮遊しているんだと、思っていた。

  しかしながら最近、私はUFOや幽霊の存在を信じなくなって
しまった。まあ、オジサンになってしまって、そういう空想的な夢を
持たなくなったと言う事もあるだろうが・・・
1番の信じなくなった原因はアインシュタインの「相対性理論」を
知ってからだ。

  もちろん、その理論を理解できる頭は持っていないが、
「理論上、光の速度は超えられない」という事は理解できた。

  現在、生命体がいると思われる星までの距離は
何千、何万光年もかかると言われている。つまり、仮に光速で移動しても
地球にたどりつくまで生きていられるかどうか?という事だ。
(まあ、鶴は千年、亀は万年というから鶴亀星人だったら可能かも
知れないが・・・)

  つまり、物や生命体は時の流れに対して限界があるという事だ。
時間は永遠に流れ続けるが、物や生き物は時間と共に古くなる。

  陶芸の場合、土をそのまま放置しておくと、だんだんと黒く
なってくる。これは空気中の酸素と土の中の鉄分が反応して、
いわゆる錆びてくるわけで常温にて焼成されているという事なのだ。
つまり化学変化を起して古くなっているという事なのだ。

  食器などでも、毎回使っていると古くなる。私の器は
金彩・赤絵付けが剥がれにくいように工夫はしてあるが、
それでも物が持っている特性や性質など物理的な事は誰の手にも
変えられない。

  よくお客さんから「金彩は落ちませんか?」という質問をお受けする
が、「いつかは剥がれます」とお答えしているし、
「金彩はレンジはダメですか?」とも聞かれるが、やはりヒカリモノに
マイクロ波をあてるとパチパチするという物理の法則は変えられないので
「それは仕方のない事ですね」とお答えしている。

  私はUFOが地球に耐久性(宇宙船と乗組員)の問題で
たどりつけない事と同じ次元で、物は古くなるという事実を
再確認してしまった。今の所私は、宇宙は物理の法則の上に
すべてなりたっている現象であると思っている。しかし、ここまで
断言してしまうと「全ての事は科学では実証できない」という方から
クレームがつくんだろうな〜??別に神や仏や礼拝なんかを
否定している訳ではないんだけど・・・

  しかし、UFOや幽霊にお目にかかれるものなら、ぜひ一度
お目にかかりたいものだ。
そうしたら、次の独り言は180度正反対の事を書く事をここに誓います!!

2001年1月25日
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