第44話 営業
自慢じゃないけど、私は営業が大の苦手である。
だから、ビジネスマンの営業担当にでもなったりしたら、3日と
持たないだろう。特に知らない家へ行っての訪問販売等は
苦手中の苦手である。知らない人の所への電話も苦手。
だから、ホテルの宿泊のための予約電話も苦手、
コンサートのチケットを取る電話も苦手。
「すみませ〜ん、私は陶芸家の熊本と言う者なんですか・・
いや!決して怪しい者じゃございません!」・・・・・って
それだけで十分、あやしい。
苦手なのは、電話や訪問だけではない。当然、そんな事が苦手なのだから、
初めて行く店というのも、すごく苦手で、新しい店を発見しても、
中々入る勇気がない。だから私の家族は、外食となると、
毎回同じ店のローテーションという事になり、誠に気の毒だとは思うけど、
妻の方もそれほどのグルメという訳でもないし、まあ、現状に甘んじている。
はっきり言って、臆病な性格なのだ。
しかしながら、陶芸家と言えども「営業」なしでは売上がないので、
生活がなりたたない。
今、私は京都の画商さんとの、お付き合いがあるので、
もっぱら画廊の予約などは、まかせっきりである。しかし、もしその画商さんとの
お付き合いが無くなれば、自分で営業をしなければいけなくなるだろう。
世の陶芸家の中には、この「営業」に長けている人も多い。
私の知人でも自分を売り込む事が非常に上手い作家がいる。
また、自分で自らイベントを企画して自己アピールに余念がない。
傍から見ていると陶芸家と言うよりは、政治家にも似た感じを持っている人
もいるし、陶芸家を辞めてイベント会社に勤めた方が
大成するんじゃないか?とも思えたりする人もいる。
陶芸家の場合、製作はもちろんの事、仕入れ、営業から梱包・発送
から、掃除から、お茶くみ・・・
なんでもこなさないといけない。会社のように人事課や営業課は外商課、
ショムニ課みたいに分業になっていると、非常に助かるんだけど、
そういうわけにはいかない。
すなわち、陶芸家として大成するには、作品が素晴らしいのは
もちろんの事だが、自分を売り込む才能も必要となってくると思う。
私はそちらの方の才能が無いので、幾分この先の事が思いやられる。
しかしな〜・・・・何もかも自分一人でやると言うのは、
実に効率が悪いし、陶芸にも営業にも秀でている人ばかりが作家に
なれているとも思えない。そもそも、営業的な事が苦手だから、
陶芸家になった人も大勢いるはずなんだから・・・
私の場合、次回の個展の作品を揃えるだけでも、
時間的にはギリギリだ。そこへ営業の仕事が入るともう、
非常に困っちゃう訳で・・・まあ、どちらも大切なんだけど、
今の所、作品がなければ営業もなにもあったもんじゃないので、
作品作りに専念する事にしよう。
こういう時は「そのうち、なんとか、なるだろ〜う〜♪」と
植木等の歌でも歌っていよう!あははは
2003年3月10日
だから、ビジネスマンの営業担当にでもなったりしたら、3日と
持たないだろう。特に知らない家へ行っての訪問販売等は
苦手中の苦手である。知らない人の所への電話も苦手。
だから、ホテルの宿泊のための予約電話も苦手、
コンサートのチケットを取る電話も苦手。
「すみませ〜ん、私は陶芸家の熊本と言う者なんですか・・
いや!決して怪しい者じゃございません!」・・・・・って
それだけで十分、あやしい。
苦手なのは、電話や訪問だけではない。当然、そんな事が苦手なのだから、
初めて行く店というのも、すごく苦手で、新しい店を発見しても、
中々入る勇気がない。だから私の家族は、外食となると、
毎回同じ店のローテーションという事になり、誠に気の毒だとは思うけど、
妻の方もそれほどのグルメという訳でもないし、まあ、現状に甘んじている。
はっきり言って、臆病な性格なのだ。
しかしながら、陶芸家と言えども「営業」なしでは売上がないので、
生活がなりたたない。
今、私は京都の画商さんとの、お付き合いがあるので、
もっぱら画廊の予約などは、まかせっきりである。しかし、もしその画商さんとの
お付き合いが無くなれば、自分で営業をしなければいけなくなるだろう。
世の陶芸家の中には、この「営業」に長けている人も多い。
私の知人でも自分を売り込む事が非常に上手い作家がいる。
また、自分で自らイベントを企画して自己アピールに余念がない。
傍から見ていると陶芸家と言うよりは、政治家にも似た感じを持っている人
もいるし、陶芸家を辞めてイベント会社に勤めた方が
大成するんじゃないか?とも思えたりする人もいる。
陶芸家の場合、製作はもちろんの事、仕入れ、営業から梱包・発送
から、掃除から、お茶くみ・・・
なんでもこなさないといけない。会社のように人事課や営業課は外商課、
ショムニ課みたいに分業になっていると、非常に助かるんだけど、
そういうわけにはいかない。
すなわち、陶芸家として大成するには、作品が素晴らしいのは
もちろんの事だが、自分を売り込む才能も必要となってくると思う。
私はそちらの方の才能が無いので、幾分この先の事が思いやられる。
しかしな〜・・・・何もかも自分一人でやると言うのは、
実に効率が悪いし、陶芸にも営業にも秀でている人ばかりが作家に
なれているとも思えない。そもそも、営業的な事が苦手だから、
陶芸家になった人も大勢いるはずなんだから・・・
私の場合、次回の個展の作品を揃えるだけでも、
時間的にはギリギリだ。そこへ営業の仕事が入るともう、
非常に困っちゃう訳で・・・まあ、どちらも大切なんだけど、
今の所、作品がなければ営業もなにもあったもんじゃないので、
作品作りに専念する事にしよう。
こういう時は「そのうち、なんとか、なるだろ〜う〜♪」と
植木等の歌でも歌っていよう!あははは
2003年3月10日
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- 第1話 陶芸家という職業 (1)
- 第2話 使えない茶碗? (1)
- 第3話 公募展 (1)
- 第4話 失敗作 (1)
- 第5話 通勤時間 (1)
- 第6話 誰だったかな? (1)
- 第7話 二重人格 (1)
- 第8話 定収入 (1)
- 第9話 先生! (1)
- 第10話 審査 (1)
- 第11話 畑ちがい (1)
- 第12話 萬古焼 (1)
- 第13話 焼成 (1)
- 第14話 画廊めぐり (1)
- 第15話 オリジナリティー (1)
- 第16話 プラス志向 (1)
- 第17話 飯碗の悲劇 (1)
- 第18話 陶芸家の一日 (1)
- 第19話 他人の目 (1)
- 第20話 天気予報 (1)
- 第21話 風貌 (1)
- 第22話 メンテナンス (1)
- 第23話 100円ショップ (1)
- 第24話 チャリティー (1)
- 第25話 有名人 (1)
- 第26話 天職 (1)
- 第27話 陶芸家の女房 (1)
- 第28話 学校では 教えてくれない事 (1)
- 第29話 用途 (1)
- 第30話 陶芸と音楽 (1)
- 第31話 賞金 (1)
- 第32話 また、 やってしまった!!! (1)
- 第33話 発想 (1)
- 第34話 決めセリフ (1)
- 第35話 どこまでが 自分の作品? (1)
- 第36話 岡本太郎 (1)
- 第37話 プロとアマ (1)
- 第38話 UFO (物理の法則) (1)
- 第39話 煙草 (1)
- 第40話 売れ筋 (1)
- 第41話 コーヒーと器 (1)
- 第42話 ネクタイ (1)
- 第43話 陶芸用語 (1)
- 第44話 営業 (1)
- 第45話 陶芸教室 (1)
- 第46話 そういう事 だったのか! (1)
- 第47話 名刺 (1)
- 第48話 土と遊ぶ (1)
- 第49話 わかっていない! (1)
- 第50話 ショッカーな作品 (1)
- 第51話 陶芸家の年賀状 (1)
- 第52話 元総理の職業 (1)
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