第45話   陶芸教室

  約2年前から陶芸教室を始めた。

  理由は作家活動だけでは生活が実に大変になってきたからである。
まあ、情けないと言えば情けない状況ではあるが、仙人のように霞を
食べて生きていく訳にもいかないし、女房、子供、家のローンまである
現状を考えると最低限の収入は必要だ。
デフレによる不景気は思った以上に厳しい状況だ。

  知人の作家には「お前も落ちた!」とまで言われた。
彼は作家は作品だけで生活していくというポリシーを持っている故の
発言だらろうが、当の本人はまだ、親の援助があり、人にとやかく
言える立場ではないと思うのだが・・・・
収入が無ければ土も買えないのである。 

  以前の独り言でも収入の話をしたが、この不景気・・・
本当にキツイ状況である。不景気にも関わらず、売れている作家も
世の中にはいるのだから、私の努力不足と言われれば反論の余地はない。

  とにかく、私は陶芸教室を始めたのだ。

  陶芸教室を始めると言っても、それはそれで大変だった。
なにせ今まではスレート作りの工房で仕事をしていたんだけど、
冷暖房の設備もなければ、ロクロも2台しかない。照明も暗く、
なにせ汚い。私一人なら文句を女房にでも言っていれば済んだが、
お客さん(生徒さん)を迎え入れる環境にはなかった。

  そこでまたまた借金をし、教室を立てた。
金がない所にまた借金である。人生、落ちてゆくってこういう事
なのかな〜?なんて思ったりもした。(ドラマの見すぎか?)

  詳しいシステムとか料金などは、私のHPの陶芸教室の所を
見ていただければわかるので、知りたい方は見てください。  

  それが実際に始めてみると、教室運営もそれはそれで大変だけど、
意外にも面白い。始めは数人でスタートした教室も、そろそろ2年に
なろうとしているが、会員登録をしてくれた総人数はもうすぐ90名ほどに
もなる。

  まあ、何時の間にか来なくなった生徒さんもいるので、常時そんなに
多くの生徒さんが教室に訪れる訳ではないが、生徒さんと接する事により、
一人で仕事をしていた時には考えもしなかったアイデアや発想をもらう事も
ある。それと色々な職業の方、色々な年齢の方と接する事ができ、
ある意味、本当に面白い。特に若いギャルと話ができるなんて、
教室を始めて良かったとマジで思う瞬間である!(冗談ですよ!冗談!)

  それと、今まで私は作品を作って売るという事でしかお金を稼ぐ術を
知らなかったのだが、人に作らせてお金を稼ぐというのは、
なんか今までとは180度違った感があり、なんとも複雑な心境では
あるが・・・。

  この先は、教室と作家活動という2足のわらじを履いた状態で進む事に
なるのだが、教室を始めたので作品のレベルが落ちたと言われないように、
がんばって行こうと思っている。

2003年8月8日 
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