第20話 天気予報

  陶芸家と天気予報はあまり縁のない感じなのだが、
こと私にいたっては多いに関係がある。

  私の場合、天気予報を見て次の日の仕事を決めると言っても
過言では無い。大きい作品を作る場合、やはり時間がかかるので
あまり急激に乾いても困るので、できるだけ曇りや雨の日に
作るようにしている。またロクロで作ってから後の削り
(水引きから高台けずり)までの乾燥段階も、天気が晴れているのと、
雨が降っている時とは乾燥の仕方が変わってくる。

  まして夕方にロクロをひいて、次の朝削りの作業の場合は心底、
天気予報頼みになる!次の日が曇りもしくは雨の場合はそのまま作品を
放置すればちょうど削りによい状態に持っていく事ができるが、
晴れる場合は乾きすぎて、削りづらくなるのでビニールをかぶせて
乾燥を防いだり、大きな缶の中に入れて乾燥しないようにする。

  また冬季の場合も天気予報は滅茶苦茶大事である。
私の工房はスレートでそして広いので、冬の寒さが厳しい日には、
工房の中の水まで凍ってしまう環境だ!粘土で成形したばかりの作品は
水分を多量に含んでいて、もしこれを氷点下の所に放置すれば、
作品内の水分が凍ってしまい、作品が内部からバラバラに破壊されて
しまう!実に恐ろしい現象である。

  であるから、冬季はもっぱら最低気温に注意を払っていて、
氷点下になる場合は作品に毛布をかけたり、それでも心配の時は
電球をそばに置き、作品が凍るのを防ぐ。

  私は天気予報を頼りに生きてきたし、天気予報ほど頭を使わなくて
見れる番組もめずらしいので天気予報は大好きだった。
カワイイ人がお天気キャスターならなおの事だ!

  しかし、最近私は天気予報に裏切られっぱなしなのである!!!!
おかげでひどい目にあっている。

  特に今の時期(6月、7月)、天気がめまぐるしく変わるので
予報も難しいとは思うのだが、あまりにも外れすぎる。最新鋭の人工衛星
からのデータを分析しているわりにはお粗末だ。それと最近、気象予報士と
名乗る人達が現れ、自信満万に予報してくれるのだが・・・

  それで不思議な事に、TV局にそれぞれ気象予報士がいるのに、
口をそろえて同じ予報をしている事だ。一人や二人くらいは、
「イヤ!私が思うに明日は雨だ!気象庁の発表では晴れだが・・
私の洞察力と野性のカンでは雨が降る!!!!」
という人物が出てきてもよさそうなものなのに、全員すべて同じ事を
言っている。

  だったら気象予報士なんて資格はまったく意味をなさない。
もし上からの原稿を丸読みしているのだったら、変な予報士オジさんが
天気を説明するより、バドガールが説明してくれた方がず〜っと良い!!
もし予報士が予報をはずす事になった場合、次の日に陳謝するか、
気象予報士をやめるかくらいのプロ意識でやって欲しいものだ。
私の仕事の成功、不成功はあなた方の予報にかかっているのだから・・・・!!!
(ちょっと大げさかな?)

  それから最後に・・・明日の予報も外れるのだから、
週間予報とか長期予報はやめておいた方が良いと思うよ!夏は暑い、
冬は寒いに決っているんだから!!
・・・と今回は、ちょっと愚痴っぽかったかな??

2000年7月15日
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