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第52話 元総理の職業

  元総理大臣、細川護煕氏の事は誰でもご存知であろう。
日本新党で、一世を風靡した人物である。

  その元総理大臣が今はなんと陶芸家になっておられるのも
ご存知だろうか?引退後は政治評論家でもなく、
ハマコーみたいなタレントでもなく、殿様でもなく、
陶芸家なのだ。

  その事をはじめて知った時の感想は「なんでまた陶芸家?」であった。
彼は元総理大臣である。とにかく偉いお方なのである。
そのお方がなんで陶芸家??私は嬉しいような、悲しいような、
実に変な気分になった事を今でもはっきりと覚えている。

  なぜ悲しいと思ったかといえば、あれほど劇的に総理大臣のスタイルを
変えた方は、
歴代の総理経験者ではいなかったような気がするし、
なによりも日本新党が出てきた時は、「この党は日本を変えてくれる!」
とまで思った。そのリーダーであった細川護煕氏は大臣を退いた後も
日本のためにがんばってくれるとばかり思っていたからである。

  それが・・・なんと陶芸家である。
元総理大臣が私と同じ職業ではないか!!
それは嬉しい反面でもあるがインド人もびっくりである!!

  それほど昔から陶芸に興味を持たれていたのなら在職中に・・・

  陶芸家は無税にするとか・・・
  陶芸家は新幹線にただで乗れるとか・・・
  陶芸家には秘書給与をつけてくれるとか・・・
  陶芸家には特別に議員年金をつけてくれるとか・・・
  (国民年金だけでは老後の生活はかなりの不安)
  してくれれば良かったのに・・・ってそれは無理な話か?!

  とにかく元総理大臣は陶芸家になったのだ。
しかし、同じ陶芸家なのに私とまるで違う職業のような
感じがするのはなぜなのだろう。

  それは・・・元・総理大臣だからである。

  絶対的な知名度。それは同じ陶芸家である私との根本的な違いである。
彼が総理大臣で国会でがんばっている時、すでに私は陶芸家だったのだが、
陶芸家としての知名度も私と比べると天と地ほどの差がある。

  差があるというのは、知名度だけではなく、根本的なところが違う。

  つまり元総理大臣は「食う」という事に関しては現在はもう何も心配はない。
仮に作品が売れないとしても、何の問題もないはずである。

  私の場合は売れないという事は死活問題なのである。

  そういう点で同じ職業でありながら、同じ職業だという意識に欠ける点かも知れない。

  同じ陶芸家という職業でも中身は大きく人によって違うのである。

  しかし、逆に元総理の陶芸という事だけで、鑑賞される場合も当然あるだろうから、
それはそれで大変だとは思うけど・・・

2004年4月15日
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